松戸市は14日、「第12回庁舎整備検討委員会」を市役所新館5階市民サロンで開催した。小玉典彦副市長が本郷谷健次市長に代わり、「新庁舎整備基本計画」についての諮問書を、委員長の柳澤要・千葉大学大学院工学研究院教授に手交した。今後は、2026年1月に素案を示し、4月にパブリックコメントを実施。5月の第16回委員会を経て答申を受け、7月に計画をまとめる方針だ。
新庁舎について、市は段階的な整備を提案。第1ステップとして、32年度をめどに新拠点ゾーン南側の国有地8745uに延べ床面積約2万uの新庁舎を建設し、現本館と現新館の機能を移転する。各階の床面積は約2000uを想定。一定の耐震性が確保されている議会棟と別館は使用を継続する。
事業手法については、ゼネコンなどを対象に行うサウンディング型市場調査の結果などを踏まえ、従来方式、デザインビルド(設計・施工一括)方式、PPP/PFI方式などを比較し、最短の工期となるものを選択する。
デザインビルド方式を採用する場合は、26年度に基本設計、埋蔵文化財の本調査、旧法務総合庁舎の第2期解体工事を実施。28年度に事業者を選定し、実施設計に着手。30年度に着工し、32年度の新拠点ゾーン南側庁舎の開庁を目指す。
第2ステップで着手する本館と新館以外の庁舎と他の公共施設については、第1ステップの基本計画策定後、できるだけ速やかに基本計画の策定に取り掛かる方針。
新庁舎の必要面積については▽特別役職個室263・09u▽執務室1万2564u▽書庫508・92u▽物品庫551・76u▽会議室1264・39u▽相談室304・13u▽相談ブース413・95u▽防災関連諸室2233・19u▽休憩室など1509・38u▽議会関係1540u▽市民協働スペース2362u▽銀行40u▽コンビニ80u▽共用部分1万2726・44u――の合計3万6361・25uを見込んでいる。
9月30日には、財務省と相模台地区土地区画整理事業区域内の国有地8745uの取得に係る土地売買契約を締結した。契約金額は33億5000万円。