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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/11/14

【群馬】次期最終処分場整備は25年度基本設計

渋川地区広域市町村圏振興整備組合は、吉岡町上野田地内を建設予定地とする次期最終処分場の整備について、2025年度に基本設計の委託を行う予定で準備を進めている。現在は施設整備基本計画の策定業務を建設技術研究所(東京都中央区)が本年度3月中旬までの履行期間で行っているところ。計画では、工事発注は27年度を目指しており、3カ年かけて施工、29年度中に完成させる計画。委託と用地買収を除く、処分場建設と搬入路の整備による事業費は54億円と概算している。
次期最終処分場は、既存のエコ小野上処分場(渋川市小野上3665)と同等の規模で建設を計画している。敷地面積約2万5000u以内、埋立容量6万立方m、被覆施設はS造平屋、床面積約7000uと想定している。
処理対象区域は渋川地区広域市町村圏振興整備組合の渋川市、吉岡町、榛東村の全域。処理対象品目は、処分場と焼却施設から排出される焼却灰および飛灰、粗大処理施設(不燃物処理施設から排出される不燃物残渣。また、施設形式はにおい漏れの少ない被覆型、無放流のクローズド型を採用。埋め立て期間は30年から44年の15年間とし、年間埋立処分量は年間4620tと計画している。
建設予定地は、吉岡町上野田地内の上野原地区中央部。県道水沢足利線から町道1149号線を搬入路とした整備を予定している。
25年度は基本設計を委託するほか、処分場建設地と町道1149号線拡幅のための用地取得および保障の手続きを予定している。
26年度は実施設計を行い、27年度〜29年度の3カ年で処分場建設工事を計画。30年度の供用開始を目指している。
搬入路の町道1149号拡幅工事は、処分場建設前には完了させたい考え。現道の幅員2・5mを6mに拡幅する。
23年度は、基本計画策定業務のほか、地質調査を和泉測量(渋川市)が、町道1149号線の道路改良工事の測量設計については冨永調査事務所(高崎市)がそれぞれ業務を担当しており、3月中旬までの履行期限で進めている。
次期最終処分場の整備は、既存の一般廃棄物最終処分場である渋川地区広域清掃センターエコ小野上処分場の埋立期間が29年度中に満了となることを受け、全面的な施設更新に向けた取組が急務となっていることから計画された。