建設コンサルタンツ協会北陸支部(吉野清文支部長)は12日、「2024年度業務・研究発表会」を新潟市中央区の興和ビルで開き、6社8編から最優秀賞にあたる支部長賞に開発技建が選ばれた。また、奨励賞に国土開発センター(金沢市)、審査員特別賞に大日本ダイヤコンサルタント新潟支店(新潟市中央区)が受賞した。
技術者の研さんとして、特色ある業務成果および創造的な研究や、新技術開発の成果として毎年行っているもの。24年度は各発表を会場約30人に加え、ライブ配信もできるハイブリット形式約120人の計約150人が聴講した。
会に先立ち、吉野支部長は「日々の仕事の中で与えられた課題に対し、調査や計算など文章にすることも重要だが、自分の思っていることを話し、発注者との会話も重要。社内での練習などでプレゼン能力も培い、思う存分その力を発揮してほしい」と話した。
受賞論文は次の3編(テーマ、所属、発表者−の順、敬称略)。
【支部長賞】
▽コネクティッドカーデータによるスタック発生リスク予測に関する検討 開発技建(山崎史紀、伊藤潤、池真弘)
【奨励賞】
▽道路附属物点検のDX化による現場・社内作業の効率化〜現場作業時間短縮と調書作成自動化〜 国土開発センター(羽岡陽平、岡崎太郎、面屋覚)
【審査員特別賞】
▽L2設計が不要なラーメン橋台における耐震検討 大日本ダイヤコンサルタント新潟支店万代オフィス(杉野亨、庭山雄太郎、外山実咲、西村治、大谷拓矢)
審査委員長を務める新潟大学工学部工学科の紅露一寛教授が「応用力学・計算力学・鉄道力学の研究を通して形づくられた私」と題した基調講演のほか、新潟大学大学院(自然科学研究科環境科学専攻)の飯田輝良さんと、長岡技術科学大学大学院(環境社会基盤工学専攻)の片岡慶人さんの学生発表も行われた。