今月1日から2日にかけての大雨災害で、日野県土整備局、八頭県土整備事務所の2所局は、県測量設計業協会と合同災害調査を実施した。合同調査は管内でも初の試みとなり、複数班に分かれ道路、河川、砂防それぞれの被害状況を確認した。
8日、日野県土整備局は出発式を開き6班(ダイニチ技研、ヒノコンサルタント、広洋コンサルタント、江府技研コンサルタント、エスジーズ、シンワ技研コンサルタント)に分かれて河川・砂防を調査。日南町では鍵掛峠で計200_の降水量が確認されるなど町内の平均降水量は約170_だったことから日南町を主に江府町、日野町で進められた。また、道路部門では、霞地区で県道横田伯南線で倒木を確認。すでに撤去済みだが、一部修繕が必要となる。今後3部門の調査結果をまとめ、災害申請に踏み切る。
合同調査は、昨年東部管内で発生した豪雨災害の経験を踏まえ、より迅速な復旧を進めるため計画。災害時は、被災カ所を建設コンサルタント業界の関係者と共に調査することで、場所の把握や調査がより円滑になることや連絡調整の省力化などのメリットがある。
八頭県土でも
コンサル4社が参加
県八頭県土整備事務所は6日〜8日にかけて、県測量設計業協会と合同で管内の河川管理施設の災害調査を実施した。
八頭管内では、八頭町郡家で24時間雨量135_、智頭町で153_、若桜町で138_を記録。災害調査出動基準の80_以上の24時間雨量を記録したことから、調査を実施した。
調査は県職員2人、コンサル1人の3人を1班とし、4班体制で実施。協会からはアイコンヤマト、アイワエンジニアリング、アール企画、開発コンサルタントが参加し、智頭町を流れる千代川など管内の河川の被害状況を調査した。
調査の結果、8日時点では被害は確認されなかった。
日刊建設工業新聞