本宮市は、立石山浄水場(岩根字立石山地内)の2系沈殿池を場内で建て替える。緩速ろ過池から急速ろ過池への更新に伴い、当初は沈殿池の耐震補強工事を予定していたが、物価高騰などによる事業費の増加を踏まえ、建て替えに方針を変更した。2025年度に新沈殿池の基本設計に着手し、整備場所や形状などを決める考え。
ゲリラ豪雨等による原水の濁度変化に対応するため、2系ろ過池の緩速ろ過池3池を急速ろ過池8池に更新。ろ過池更新に伴い、急速ろ過池対応の沈殿池に改修するため、当初は2系沈殿池のコンクリート耐震補強などを予定していた。
耐震補強工事に向け、新日本設計に設計業務を委託。このほど成果品が納品され、事業費等を精査した結果、建て替えの方向に計画を見直した。
同浄水場は1965年稼働開始。1日最大浄水量は約1万7000㎥で、3系統の浄水機能を備えている。場内ではこのほか、不要となった緩速ろ過池の撤去工事や、中央制御室の計装設備更新なども予定している。
(提供:福島建設工業新聞社)