県山武農業事務所は「県営八田地区土地改良事業(区画整理)計画」に基づき、山武市の八田地区143・5haにおいて換地を行い、整地および暗渠排水124ha、道路L16・5km、用水路L15・8km、排水路L13・4km、揚水機場6か所、排水施設5か所などの建設による大区画化、用排水施設、暗渠、農道の一体的な整備を図る。早ければ年度内に測量・設計へ着手し、2026年度から順次工事を進め、33年度の完了を目指す。換地計画樹立に関する年度計画は、27〜31年度に一次利用地を指定し、同年度に換地計画の認可・決定を行い、32〜33年度の換地処分予定。総事業費は39億9000万円(うち工事費38億円)の見込み。
総事業費の内訳は▽24年度=測量試験費3000万円、工事雑費75万円▽25年度=測量試験費8900万円、換地費3000万円、用地補償費500万円、工事雑費310万円▽26年度=整地23ha工事費8850万4000円、道路3・1km工事費3271万5000円、用水路3・3km工事費2億931万3000円、揚水機場2か所工事費1500万円、排水路2・1km工事費1億2507万円、排水施設4か所工事費9040万円、測量試験費2100万円、用地補償費1400万円、工事雑費1490万円▽27年度=整地25ha工事費9670万8000円、道路3・3km工事費3659万3000円、用水路3・1km工事費9689万4000円、揚水機場2か所工事費1900万円、排水路2・5km工事費2億8720万5000円、排水施設工事費9160万円、測量試験費2300万円、換地費700万円、用地補償費1200万円、工事雑費1675万円▽28年度=整地22・4ha工事費8593万7000円、道路3km工事費3278万7000円、用水路2・8km工事費8919万2000円、揚水機場工事費1000万円、排水路2・8km工事費3億9708万4000円、測量試験費2300万円、換地費700万円、用地補償費1100万円、工事雑費1640万円▽29年度=整地31・5ha工事費1億2182万7000円、道路4・2km工事費4610万7000円、用水路3・9km工事費1億2964万5000円、排水路3・3km工事費3億6142万1000円、換地費700万円、用地補償費1200万円、工事雑費1695万円▽30年度=整地22・1ha工事費8442万4000円、道路2・9km工事費3279万8000円、用水路2・7km工事費9095万8000円、揚水機場工事費600万円、排水路2・7km工事費3億6122万円、暗渠排水34ha工事費9860万円、換地費700万円、用地補償費1100万円、工事雑費1730万円▽31年度=整地工事費720万円、暗渠排水56ha工事費1億6580万円、測量試験費1100万円、換地費3800万円、工事雑費555万円▽32年度=整地工事費740万円、暗渠排水34ha工事費9860万円、測量試験費500万円、換地費500万円、工事雑費290万円▽33年度=整地工事費600万円、測量試験費500万円、換地費500万円、工事雑費40万円。
工事内容は▽整地工=ほ場整備整地116・8ha、基盤整地および簡易整備7・2ha、畦畔築き立てL9020m、幅広畦畔L3398m、仮排水路設置L4万9600m、進入路188か所、ほ場自由勾配側溝タイプ排水96か所、ほ場排水路タイプ排水168か所など▽道路工=既設アスファルト利用支線道路L1758m、既設アスファルト利用耕作道路L5165m、砕石舗装耕作道路L6990m、砕石舗装管理用道路L2632m▽用水路工=VU管パイプライン布設L1万5283m、松尾支線FRPM管パイプラインL520m、制水弁81か所、空気弁70か所、給水栓245か所、水路横断40か所、分水6か所、揚水機場水中ポンプ5か所、松尾支線制水弁、松尾支線空気弁、松尾支線揚水機場水中ポンプ▽排水路工=L型水路支線排水路L653m、B型柵渠支線排水路L1378m、B型柵渠小排水路L4570m、U字溝小排水路L4462m、自由勾配側溝小排水路L2325m、道路横断97か所、スライドゲート式水門4か所、調整池、魚巣ブロック等環境配慮57か所▽暗渠排水工=長辺108m標準ドレンレイヤー工法暗渠排水112・2ha、長辺164m標準ドレンレイヤー工法暗渠排水11・8ha。
八田地区は、山武市松尾町八田地先に所在。1961年度からの非補助土地改良事業(ほ場整備)松尾地区などにより、10a区画を標準とした小区画で整備された。農道の幅員は狭く、排水路は土水路となっている。また、一部区域を除き暗渠が整備されておらず、大型機械導入による能率的な農業展開に苦慮している。
地区の幹線用水路は国営両総用水松尾支線であり、用水施設として押辺反復機場、反復水機場4か所、井戸ポンプ、堰止め水門が造成されている。
10月11日に、土地改良法第87条第1項の規定により、山武市の一部を受益地域とする「県営八田地区土地改良事業(区画整理)計画」を決定した。