日本工業経済新聞社(群馬)
2024/11/12
【群馬】25〜27年度実施計画示す 新規に灰置場等整備
安中市は2025〜27年度の3カ年実施計画をまとめた。道の駅整備事業は25年度に基本・実施設計などを計画する。25年度の新規事業には灰置場・残渣置場施設整備事業など位置付けた。灰置場や残渣置場の建て替えを行う。主な継続事業は都市計画道路下の尻茶屋町線街路事業、川久保配水池更新事業、安中小学校給食室ドライシステム化改築事業など。
道の駅の整備区域は道の駅を単独整備し、碓氷峠鉄道文化むらと機能連携する手法か、碓氷峠鉄道文化むらを含め道の駅とする、碓氷峠鉄道文化むら一体化型道の駅とするか2案で検討を行う。25年度に基本・実施設計、物件補償および用地買収、解体工事、土地造成、26年度には施設整備工事を計画する。24年度に委託した基本計画策定業務は大日本ダイヤコンサルタント(東京都千代田区)が受託。基本計画策定業務では公園、緑地、外構の配置や規模、機能を検討するほか、給水施設、排水施設および調整池の配置、規模の検討などの検討を行うとしている。
灰置場・残渣置場の建て替え工事は25年度に計画する。碓氷川クリーンセンター(原市65)の敷地内に建つごみ処理施設の東側に整備。灰置場、残渣置場ともに腰壁はRCで、上部はアルミ亜鉛合金メッキ、屋根についてはアルミ亜鉛合金メッキの片流れ屋根を想定している。床面積は灰置場が約64u、残渣置場は約35uを予定。設計はオオバ(東京都千代田区)が受託した。
下の尻茶屋町線街路事業は安中高校入口交差点から西へ向かい、主要地方道下仁田安中倉渕線までを対象とした安中1丁目地内の約300m区間で計画。基本幅員は12m、路肩部分を含んだ車道幅員は7mで、片側2・5mの歩道を両側に設けるとしている。25年度に測量設計、用地測量・物件調査を計画。26年度は用地購入、物件補償、27年度には用地購入、物件補償、文化財調査を予定する。
川久保配水池更新事業では新たな配水池を白髭神社(松井田町原226)付近の敷地約2300uに整備。既存の配水池はRC造で縦横約14m、深さ4m、容量790tの規模。25年度に詳細設計26年度には築造工事、付帯工事、27年度については既存配水池の解体工事を計画している。
安中小学校給食室ドライシステム化改築事業は新施設をS造平屋で整備する予定。床面積は既存施設よりも若干大きくなる見通し。25年度に工事を計画する。既存施設はS造平屋、床面積161・44uとなっている。改築設計は丸進建築設計事務所(前橋市)が25年2月末までの履行期限でまとめる。
このほかの事業は次の通り。
【第二中学校給食室ドライシステム化改築事業】
26年度に改築設計、27年度には改築工事を計画。既存施設はS造平屋、床面積228uとなっている。
【原市小学校南校舎・北校舎改築事業】
27年度に改築設計を計画する。現在、建て替えか、改修で対応するか検討中。南校舎はRC造3階建て、延べ床面積2145u、1978年3月に竣工した。2棟で構成されている北校舎は2棟ともにRC造3階建て。延べ床面積は1362uと496uとなっている。竣工は1346uの校舎が77年3月、496uの校舎については76年3月。
【新駅構想まちづくり検討事業】
同事業は西毛広域幹線道路とJR信越本線との交差部付近に設置を計画する新駅周辺のまちづくりの方向性を検討するもの。25年度は導入施設や環境変化、交通ネットワークの検討などを計画。
【加賀塚地区農道整備事業】
25年度に用地買収および歩道整備工事を計画する。歩道整備は横野平工業団地(A団地)の南側に隣接し、東西に走る農道で行う。約500m区間を対象に幅員約2mの歩道整備を計画する。区間内には農業用水路が現道南側を延長300m東西に流れており、農業用水路部分は暗渠化を予定。設計は冨永調査事務所(高崎市)が25年2月28日までの履行期限で進めている。