木下グループのグループ会社である株式会社木下不動産開発(東京都新宿区西新宿6−5−1、木下直哉代表取締役社長)は12日、男鹿市船川港船川のNTT男鹿ビル隣地に建設するビジネスホテルの安全祈願祭を開催した。菅原広二男鹿市長、設計・施工を担う沢木組ら24名が出席し、工事中の安全を祈願した。
建設するホテルは鉄骨造7階建て、延べ床面積4,690.5u、建築面積1.120.72u、客室はシングル113室、ツイン36室、長期滞在者室(ランドリーなど)10室、車椅子使用者室2室の計161室を計画。レストランや男女別大浴場(サウナ付き)、駐車場16台も設ける。また、敷地内駐車場のほか、敷地外の私有地を購入して駐車場85台を整備する。開業は8年3月を予定。総事業費は約23億円。なお、同ホテルの開業後、男鹿市は事業者からの申請に対応し補助金を交付する方針。
木下グループと男鹿市は今年1月に包括連携協定を締結。◇観光・産業振興 ◇健康福祉・子育て支援 ◇芸術文化・スポーツ振興 ◇その他地方創生、SDGs―に関する項目で連携することになっている。ビジネスホテル建設は、連携協定に基づく計画の第1弾で、「観光・産業の振興」の項目に基づくもの。建設地は男鹿市が4年度に寄附を受けた旧市有地の2,204.56uで、今年4月に市が木下グループに有償で譲渡している。
安全祈願祭では、沢木組の沢木則明代表取締役が鎌、木下不動産開発の坂本建士取締役が鍬、沢木組の沢木雄一専務取締役が鋤を入れたほか、関係者らが玉串奉奠などを行った。菅原市長は「観光客だけでなく、地元の方も楽しめるようなホテルを期待したい」、坂本建士取締役は「今回が木下不動産開発として手がける全国第一号のホテルとなる。皆さんと一緒に魅力あるこのまちを盛り上げていきたい」とあいさつした。
提供:
秋田建設工業新聞社