県健康福祉部は11日、保健医療大学の機能強化に向けた調査検討会議(座長=中村丁次(ていじ)・神奈川県立保健福祉大学名誉教授)の第2回を県庁本庁舎1階多目的ホール(オンライン併用)で開いた。機能強化に伴うキャンパスの立地と機能配置の検討イメージとして▽幕張キャンパスに統合▽仁戸名キャンパスに統合▽2キャンパス現状維持▽2キャンパス再編――の4案を提示。第3回で具体的な議論を実施するとした。
幕張キャンパスに統合する場合、幕張キャンパスの既存校舎大規模改修および大規模な新校舎建設または、全ての施設の建て替えによる大規模な新校舎建設が必要となる。
仁戸名キャンパスに統合する場合、現キャンパス敷地に加え、旧医療技術大学校敷地、旧消防学校敷地など仁戸名エリアの県有地を活用し、大規模な新校舎に建て替える。
2キャンパスを維持する場合、両キャンパスの既存校舎について大規模改修を実施するとともに、幕張キャンパスに中規模な新校舎、仁戸名キャンパスに小規模な新校舎を建設する。
2キャンパスを再編する場合、幕張キャンパスに学部教育・大学院本部、仁戸名キャンパスに地域連携・社会人教育機能を配置することとし、幕張キャンパスの既存校舎大規模改修および大規模な新校舎建設または全ての施設の建て替えによる大規模な新校舎建設に加え、仁戸名キャンパスの既存校舎大規模改修が必要となる。
保健医療大学は、前身の県立衛生短期大学と千葉県医療技術大学校の統合により、県内唯一の県立大学として1999年4月に開学。総定員は740人。
幕張キャンパスは、千葉市美浜区若葉2―10―1にある。敷地面積は4万3305・53u。建物は、建築面積8476・55u、延べ床面積1万5697・45u、80年の建築。
仁戸名キャンパスは、千葉市中央区仁戸名645―1に所在。敷地面積は1万4951u。建物は、建築面積4352・47u、延べ床面積5501・92u、90年の建築。
検討会議の今後のスケジュールと検討事項は▽第3回(2025年1月)=立地および施設・設備、運営主体、機能強化の進め方など▽第4回(3月)=成果報告書の取りまとめなど。
関連して「保健医療大学の機能強化に向けた調査検討事業業務」を、日本開発構想研究所に25年3月21日までの納期で委託。キャンパスの立地については▽2キャンパスの維持▽1キャンパスに統合▽その他(学部は幕張、大学院は仁戸名など)――の比較検証を実施。さらに、施設の大規模改修または建て替えや、公立大学法人化について調査検討を行っている。