大阪府は10月31日、本年度5回目の建設事業評価審議会都市整備部会を開き、都市計画道路茨木寝屋川線街路事業の事前評価と国道170号・高槻東道路改良事業の再々評価を実施した。今後府民意見を募集し、年度内に対応方針を決定する。茨木寝屋川線では、2025年度から測量・設計に着手、国道170号は本年度に予備設計が予定されている。高槻東道路は工事に入る。
茨木寝屋川線では、府道八尾茨木線〜市道東西通りの延長約1500bで、道路を新設する。府道高槻茨木線・阪急京都線と交差する箇所はアンダーパスとし、事業区間のうち、府道八尾茨木線〜府道枚方茨木線の区間を先行して整備する。
計画されている道路幅員は15・1b〜55b。片側3・25bの車道を2車線と幅員2bの自転車道、幅員3・5bの歩道を両側に設ける。
茨木市街地の渋滞緩和や名神高速道路などへのアクセス性の向上などを図る。特に先行整備区間については、阪急茨木市駅周辺部の渋滞緩和などが狙いとなる。
全体事業費は約396億5000万円。このうち用地費が約216億6000万円で工事費が約171億1000万円(道路築造工約160億6000万円、電線共同溝工約10億5000万円)。
現時点では、25〜28年度に測量・設計、28〜37年度に用地買収、31〜39年度に工事を行う予定。
再々評価となった国道170号・高槻東道路改良事業は、国道170号で主要地方道枚方高槻線〜檜尾川の延長約1000b、高槻東道路で国道171号〜国道170号の延長約200bの区間を事業中。このうち、国道170号は、23年度から現地測量に入っており、24年度に予備設計を行う予定。高槻東道路は用地取得の契約が全て完了し、24年度に着工する。
道路構造は高槻東道路は全幅17b。片側3bの車道を2車線の他、幅員1・5bの自転車通行帯、幅員2・5bの歩道を両側に整備する。国道170号では、片側3・25bの車道を4車線設け、幅員2・5bの自転車道と幅員2・9bの歩道を両側に設ける。
物価高騰による労務費や材料費の見直しで17億7000万円、道路構造を擁壁から橋梁への変更で11億8000万円などにより、全体事業費が前回評価時の約560億円から約592億5000万円に増額する。
提供:建通新聞社