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秋田建設工業新聞社
2024/11/08

【秋田】最適化事業で来年度から秋田県施設の建替設計/秋田駐屯地、加茂分屯地で計5棟

 東北防衛局は、防衛省が進めている自衛隊施設の最適化事業に関し、来年度から秋田県の一部施設について設計を委託する。陸上自衛隊秋田駐屯地の浴場(建替規模RC1F約500u)、主要施設間を建物から出ずに移動できる雪中廊下(同RC1F約200u)、航空自衛隊加茂分屯基地の隊庁舎(同RC2F約2,000u)、自転車置き場(同S1F約5u)、渡り廊下(同S1F約20u)の建て替え設計のほか、航空自衛隊秋田分屯基地の一部施設で解体設計も行う。
 防衛省は当初、「建て替えまたは改修の対象となる1,000u以上の建物の合計が15棟以上」でない場合、工事付きの設計業務を公募型プロポーザルで発注する「設計付工事発注方式」(ゼネコンの設計部門、またはゼネコンとJVを組む建設コンサルタントが設計を行い、価格交渉で工事契約する手法)を採用するとしていたが、7年度からは方針を変更し、総合評価方式で発注する。このため、1,000u以上の施設が14施設となっている本県の発注も分離・分割発注が見込まれる。
 全国の自衛隊施設は283地区23,254棟で、約4割にあたる9,875棟が旧耐震基準時代に建設され老朽化が進んでいる。防衛省では自衛隊施設の「最適化事業」として、改築、集約化、改修などの方針を定めるマスタープランの策定を進め、施設の運用上、重要な駐屯地・基地などから整備に着手。東北では今年度、ECI方式(設計段階から施工者が参画し、施工の実施を前提として設計に技術協力する方式)による大型案件を優先的に発注している。
 本県の対象施設は102棟。延べ床面積で分類すると、5,000u以上の「規模a」が改修1棟、3,000u〜5,000uの「規模b」が建て替え4棟、1,000u〜3,000uの「規模C」が建て替え4棟、改修6棟、200u〜1,000uの「規模b」が建て替え17棟、改修6棟、200u未満の「規模e」が建て替え46棟、改修18棟。基地ごとに分類すると、陸上自衛隊秋田駐屯地が建て替え33棟、改修16棟、航空自衛隊では秋田分屯基地が建て替え14棟、改修3棟、加茂分屯基地が建て替え24棟、改修12棟となっている。


提供:秋田建設工業新聞社