日本工業経済新聞社(群馬)
2024/11/08
【群馬】岩井地区で函渠工2基と地盤改良
県上信自動車道建設事務所は東吾妻町岩井地内で整備を進めている吾妻東BP道路改築事業について、近く函渠工などを一括して条件付き一般競争入札で公告する。工事は、函渠2基の建設と地盤改良を実施する。設計は函渠工と地盤改良工の一部を大日本ダイヤコンサルタント(東京都千代田区)、地盤改良工の一部を日本工営(東京都千代田区)がそれぞれ手掛けた。
工事は、主要地方道渋川東吾妻線の岩井交差点を南へ進んだ一宮神社(金井481)付近で行う。函渠工は、本線道路の整備に向けた盛土などにより周辺町道などが埋まってしまうため、岩井16号と岩井17号を新設する。このほか、道路の両脇となる箇所へ補強土壁の実施を予定しているため、軟弱地盤対策として改良を行う。
岩井16号は寺沢に設置する。高さ4・6m、幅5・4m、延長48m、内空断面の高さ3・2m、幅4mの規模。面積1127uの型枠と鉄筋量89tおよびコンクリート量628立方mを使用して建設する。掘削土量1334立方mとなる。
岩井17号は町道1129号線を通すために本線をボックス化する。高さ6・8m、幅5・8m、延長31・8m、内空断面の高さ5・5m、幅4・6mとなっている。面積1106uの型枠および鉄筋量80tとコンクリート量492立方mを用いて築造する。掘削土量は1949立方m。
地盤改良は、中層混合処理工として、杭式と全面によりそれぞれ整備する。セメント系混合剤を杭式に1539立方m、全面で5936立方mを使用してそれぞれ整備する。
なお、同地区では埋蔵文化財調査業務を歴史の杜(中之条町)が進めている。
吾妻東BPは、植栗・中之条ICから厚田ICまでを結ぶ、延長約6400m、幅員10・5mの新設道路。2014年度から事業へ着手しており、29年度の完了を目指している。