大網白里市は7日、第5回道の駅整備検討委員会を保健文化センター3階ホールで開催し、道の駅基本構想案を明らかにした。立地候補エリアは、主要地方道山田台大網白里線の南今泉交差点・白里海岸入口交差点間の沿道および主要地方道飯岡一宮線の沿道。事業手法は、官民連携事業を前提とした公設民営(DBO)方式または民設民営(PFI)方式とする。また、民間事業者の参入に当たり、事業発案段階からサウンディング型市場調査の実施を予定している。
コンセプトは「未来につなぎ、未来をつくる道の駅」。整備方針は▽地域の魅力を発信し、いつまでもにぎわいと活力にあふれる場▽生産者と消費者をつなぎ、地場産業の成長を支える場▽次世代につながる子育てを応援し、地域や世代を超えて交流がうまれる場▽自然と親しみながら、誰もが永く健康でいられる憩いの場▽地域で育まれた歴史や文化を学び伝え、後世につなぐ場▽防災力で地域の安全を守り、住む人も訪れる人も安心できる場――となっている。
議事は、整備・管理運営手法、立地方針、コンセプトについて。寺原譲治委員長(城西国際大学観光学部教授)は冒頭、あいさつに立ち、「前回の委員会では、導入機能について議論するなど、コンセプトや整備方針が徐々に固まってきた」との見解を示し、基本構想案の内容について活発な意見を求めた。
整備方針を具体化へ/国の事業活用で指摘
事務局は、整備方針について「国の経営財務マネジメント強化事業を活用した結果、トーマツから『方針のさらなる具体化が必要』とのアドバイスを受けた」と説明。また、加藤文男副委員長(ちば南房総相談役)は、基本構想案の構成として、「コンセプトを前半に大きく持ってくるべき」と意見した。
第4回では、整備方針に基づく「休憩」「情報発信」「地域連携」「防災」の4つの導入機能について承認した。
導入機能の詳細は▽休憩機能=24時間利用可能な駐車場、きれいなトイレ、無料休憩スペース、カフェ、足湯、芝生の公園、ベビーコーナー、キッズルーム、大型遊具、温浴施設、多目的ルーム、RVパーク、ドッグラン、託児所▽情報発信機能=観光案内所、情報コーナー、多言語案内板、交通情報等提供掲示板、文化歴史に関する資料展示、市内文化財マップの掲示▽地域連携機能=直売所、加工場、土産販売、レストラン、軽食・キッチンカーエリア、バーベキュー場、日用品販売、ATM、運動施設、パークアンドライド、市役所・公民館機能、農業・収穫体験、加工品製造体験、ワークショップ、地曳網、イベント会場、マリンスポーツ体験、水槽、シャワールーム▽防災機能=防災倉庫、津波避難施設、避難所、蓄電設備、マンホールトイレ、災害支援関係者等後方支援拠点――など。
第6回は2025年1月中旬の開催を検討。議事は、基本構想修正案およびスケジュール案の提示など。