日本工業経済新聞社(群馬)
2024/11/07
【群馬】前橋市が前橋工科大学を2025年度工事
前橋市は建て替えを計画している前橋工科大学(上佐鳥町460−1)の2号館および図書館について、早ければ2025年度の着工を計画している。現在は設計を亦野建築設計事務所(前橋市)が進めているところで、24年度末までにまとめる。新施設は、RC造4階建て、延べ床面積4586uを想定しており、2カ年で工事を実施する。概算工事費は32億円を試算している。
建て替えは、2号館・図書館棟ともに耐震性能が不足していることに加え、設備の老朽化やユニバーサルデザイン不足といった課題に対応するために検討へ着手。22年度に整備基本計画を策定し、23年度から2カ年で設計業務を進めている。
新施設は現在の2号館の西側、旧実験棟の跡地へ建設する。整備基本計画では図書館機能1855u、教育・研究機能1310u、研究センター機能1106u、共有部315u規模をそれぞれ想定している。
図書館機能としては個人およびグループでの学修環境も整備。教育・研究機能では、研究室や居室のほか、PCルーム、教育用サーバールームなども設置する。研究センター機能としては、スカイラウンジや共同研究ブースの設置なども基本計画に盛り込まれている。設備関連ではLED照明や電気式の業務用マルチエアコン、エレベーター1基などの整備を予定。このほか浄化槽設備、地下水対策などの検討も実施している。
新棟整備に関する概算事業費としては本体工事に約32億円、解体工事に約1億6000万円、周辺工事約1億2000万円などを盛り込んだ。
既存の2号館および図書館については、新施設の完成後に解体する予定。各施設の規模は、2号館がRC造3階建て、延べ床面積1803・3u。図書館棟はRC造4階建て、延べ床面積2076・89uとなっている。