東郷池周辺の浸水対策で計画する新町川雨水ポンプ場建設事業について、湯梨浜町は工事発注の準備に入った。工事に伴う発注支援と重点施工監理業務を発注済みで、調達条件が固まり次第、年明けまでに入札する方針という。
総工費12億9450万円を見込む建設事業で、このほど更新した工事発注見通しでは、土木、建築、機械設備、電気設備の一括発注形態となっているが、担当課によると、先行して整備した龍島排水機場建設事業と同様、分離も選択肢としている。
建設予定地=写真=の隣接地では、県発注の水門設置工事が12月27日を工期末に進められており、進捗を踏まえ、工事を準備。大型事業となるため、発注支援と重点施工監理業務を既に発注した。工事の入札は早ければ年内、遅くとも年明けには済ませたいという。
ポンプ場は、同町旭の新町川河口に建設し、一帯の松崎地区の浸水害による被害軽減を図る事業で、土木工事は流入渠、放流渠、ポンプ施設の躯体工、河川護岸工など。
建築は鉄筋コンクリート造2階建ての管理棟、機械設備は水中ポンプ3台、電気設備は受変電設備、運転操作設備、自家発電設備の整備など。
概算工事費の内訳は、土木工事が2億8130万円、建築工事が1億3090万円、機械設備が5億6330万円、電気設備が3億1900万円。工期は24カ月間を見込む。
総事業費は、用地補償費などを含めると、13億7520万2000円。東郷池周辺の浸水対策を巡って町は、同町龍島に総事業費7億9100万円で龍島排水機場を整備。2022年に完成した。
日刊建設工業新聞