本格的な降雪期を前に北陸地方整備局富山河川国道事務所は1日、富山市中島の富山除雪ステーション構内で除雪出動式を開き、出席した除雪請負業者と国土交通省職員約50人が、除雪作業に関する安全確保や冬期の道路交通を確保する決意を新たにした。
式では、道路雪害対策富山支部長の佐藤保之富山河川国道事務所長が、「日ごろ培った技術を活かし、車社会である富山の道路交通を確保すべく、お力を貸していただきたい。今年は例年より大雪の予想。大雨と地震により地盤が緩み、路面状況も良い状態ではなく、除雪に対しては厳しい状況。また、能登地方への除雪の支援も発生するかも知れない。皆様には格段の配慮をお願いしたい。われわれとしても早期の情報発信、スノータイヤ装着の呼び掛けなど、広報活動をしっかり行い、積雪情報もきめ細やかに発信することで、除雪活動の支援を行いたい。関係機関とも連携し、冬期を乗り切りたい」とあいさつした。
決意表明では除雪作業の請負業者を代表し、朝日建設の森清哲憲業務本部長が、「私どもの使命は冬期の地域経済の大動脈である幹線国道の機能を確保すること。天候急変も想定し、準備を怠ることなく、より一層の高い使命感を持ち、作業に従事することを決意する」と宣言した。
長谷川孝志富山国道維持出張所長の発声で、オペレーターが除雪車の始動点検を行った。
その後、奥田北小学校1年生54人が参加した「体験学習会」も行われた。施設管理第一係の渡邊航太氏が除雪車の種類や役割を紹介した後、児童は4班に分かれ、除雪グレーダを試乗したほか、各除雪車の仕組みなどを楽しく学んだ。
この日は除雪出動式に先立ち、富山河川国道事務所の玄関前で、「道路雪害対策富山支部」の看掲示式も行われた。