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建通新聞社
2024/11/05

【大阪】OTS・大阪メトロ他 夢洲駅の内部を公開

 大阪港トランスポートシステム(OTS)、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)、大阪港湾局は、大阪・関西万博会場へのアクセスルートとなる中央線延伸部の夢洲駅の内部を報道陣に公開した。現在は、万博会場の東ゲートに直結する南東出入り口の地下部でタイル工事などを進めており、2025年1月19日の開業を予定している。
 コンコースの設計などに携わったOTSの森川一弘常務取締役・鉄道事業部長は、「訪れた人がわくわくできる演出を施している。世界から多くの人を招き入れる玄関口としてふさわしい駅だ」と自信をのぞかせた。
 コンコースは延長190b、幅17bで、国内最長となる3×55bのデジタルサイネージを設置している。また、東大阪市内の工場で製造されたアルミパネルを使用した「折り紙天井」が特徴的で、日本の技術と文化、地下鉄ダイヤの正確性などを表現している。
 ホームは延長160b、幅10bで、将来的に最大8両の電車を運用できる(開業時は6両)。また、4連、3連、1連のエスカレーターを各1基、エレベーターを3基設置する。階段は3カ所。1時間当たり3万人の乗客数に対応可能な仕様となっている。
 壁はセメント板、床は磁気質タイルを使用。改札機は、万博会場側の南開札に16台(認証専用1台を含む)、北西開札に2台整備する。大型サイネージに加え、改札前の円形広場上に透過型の可変サイネージを設置している。
 この他、誰でも利用可能なオールジェンダートイレとして、完全個室型トイレ6室を整備した。さらに、トイレ前のスペースにはベビーケアルーム2室、カームダウン・クールダウンスペース(改札外2室、改札内2室)を配置した。
 総工費はシールド部(延長約0・7`)と駅部(延長約0・4`)を合わせて約520億円。
 同工事は大林・熊谷・東急・東洋特定JVが担当。
 Osaka Metroは12月8日、開業前の夢洲駅地下構内を見学する「夢洲駅探検ウォーク」を開催する。参加費は無料で、定員は450人。現在、特設サイトから応募を受け付けている。
 ※写真は建通新聞電子版に掲載中

提供:建通新聞社