県都市整備部は、新たな「まちづくり埼玉プラン」づくりを開始する。現行プランの目標期間が2028年3月となっていることを踏まえた動き。県の最上位計画と位置付けられている5か年計画(次期は27年度から)と、都市計画審議会(大沢昌玄会長)の提言を踏まえて案を取りまとめ、県民コメント(意見聴取)などを経て、最終的には26年度末の県議会2月定例会に上程する。 新プランの主な論点として、都市計画課では▽埼玉版スーパー・シティプロジェクトとの整合▽社会経済情勢の変化を踏まえた方向性▽国の施策の方向性と展開の検討――を想定している。
まちづくり埼玉プランは、県都市計画の基本指針と位置付けられている。
県と市町村で方向性を共有し、県全体で調和のとれたまちづくりができるように、個別の都市計画に影響を与えている。現行のプランは08年3月に策定。中間年の18年に一部見直した経緯がある。
新プラン策定の第一歩として、22日付で大野知事から都計審の大沢会長に、基本方向に関する調査検討を依頼した。都計審では専門部会を設置し、24年度内に2回、25年度に3回程度の会合を開く見通しとなっている。
調査検討事項は▽埼玉の将来都市像と新たな都市政策の基本方向▽あるべき都市像の実現に向けた課題とその対応方向▽今後の埼玉の都市計画のあり方――としている。
なお新プランを策定する際の主な論点となる埼玉版スーパーシティ・プロジェクトは、大野元裕知事が特に力を入れている取り組み。市町村が「コンパクト」「スマート」「レジリエント」の3つの要素を兼ね備えた持続可能なまちづくりを行うことについて、県が支援している。
メニューは「事業化支援チーム」の編成や、プロジェクト推進補助金、技術面での助言・提案など。
提供:埼玉建設新聞