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滋賀産業新聞
2024/11/05

【滋賀】栗東市 栗東健康運動公園の整備

 栗東市はこのほど、先に実施していた栗東健康運動公園整備事業に係るサウンディング調査の結果を公表した。
 それによると、▽公園用地のポテンシャルについては、高速道路・国道等のアクセスが良く、利便性の高い場所であるということは評価できるが、事業者として投資出来るか(収益が確保できるか)という部分については今後の詳細な計画次第▽マーケットゾーンについては馬施設との関わりを活かすべき▽馬とのふれあいゾーンについては公園来訪者が馬と気軽に触れ合える環境づくりに期待する▽自然環境保全体験ゾーンについては自然や地形を活かした内容を求める▽物価高騰への柔軟な対応―など。特徴的な部分については、総じて印象が良くそのこと自体が参画の動機になっている事業者が多かったとのこと。
 今後は、これらの意見を参考に、更には追加での対話も踏まえながら、今後の整備方針等について検討を進めていく。その後、来年度に運営事業者を選定及び公園造成実施設計を行う。26年度に敷地造成及び雨水排水工事に着手し、27年度に電気・給水設備工事を実施する。28年度から馬関連施設やトレイル・駐車場や管理事務所を建設し、29年度に園路・広場整備を行う。30年度に植栽・遊具・外周柵を設置し開園を目指していく。なお、現段階の計画されている駐車場は4ヵ所で、規模は自家用車240台、大型バス7台、バイク30台、自転車110台程度。
 基本設計・計画は、独立行政法人・都市再生機構西日本支社西日本公園事務所(UR都市機構)が担当。
 実施した調査内容は、▽馬とのふれあいゾーン▽マーケットゾーン▽自然環境保全体験ゾーン▽公園全体の管理運営―の4種。馬とのふれあいゾーンは、馬とのふれあいの場となる主要施設「ふれあい牧場」「ホーストレイルコース」の活用や、「馬のミュージアム」における集客効果による利用活性化及び引退競走馬のセカンドキャリアの場としての活用のあり方。マーケットゾーンは公園における地域活性化を図る役割施設として、馬とのふれあいゾーンとの連携も意識し、栗東ブランドの地産品の購入や、レストランやカフェ、地産・観光の紹介等を行う「にぎわい施設」を中心とした「栗東マーケットゾーン」を展開し、栗東のアイデンティティー形成を狙うとした。自然環境保全体験ゾーンは、自然環境の保全・整備に加え、教育や健康等にも寄与する循環林の形成、散策路や観察の場を含んだ緑地として「自然環境保全体験ゾーン」を展開。また、自然や地形を活かした遊び場としての活用も期待していると示した。公園全体の管理運営は、P―PFI手法での事業者選定で指定管理者を指定することを念頭に、管理対象区域内での管理運営に関する業務、施設等の修繕などの維持管理業務及びそれらに付随する業務の意見を求めていた。
 また、先がけて行われた周辺自治会説明会の中で、公園整備の費用の捻出方法を問われた際、市は「JRAの支援と国の交付金を活用しながら出来るだけ財政を圧迫しないよう計画している。建物も民間にお願いしていく考え」と回答。その他、公園の将来像については、「防災機能として使って頂ける公園であり、市民が楽しめる公園をイメージしている。必要な遊具や機能は今後煮詰めていく」といった返答をしている。

提供:滋賀産業新聞