東北地方整備局湯沢河川国道事務所は、国道13号・真室川雄勝道路の新設に関し、橋梁で未着工となっている雄勝山橋のA1橋台新設を年内に公告する見通し。概算工事費は2〜3億円。同橋は延長146m・幅員12mの2径間を想定しており、橋脚やA2橋台の新設は7年度以降に発注する。
真室川雄勝道路は、東北中央自動車道(L約268km)の一部として湯沢河川国道事務所と山形河川国道事務所が整備を進めている。山形県最上郡真室川大字及位が起点、湯沢市上院内が終点で、本県と山形県を合わせた総延長は約7,200m(土工部:W13.5m、橋梁部・トンネル部:W12m)。
湯沢河川国道事務所では本県区間の道路改良のほか、大鍋トンネル(L152m)、上院内トンネル(L1,926m)、雄勝山橋(L146m)、新矢込川橋(L123m)、(仮称)上院内ICを新設する。このうち未着工となっているのは上院内トンネルと雄勝山橋で、上院内トンネルは大鍋トンネルの完成後に整備する予定。県境に位置する新雄勝トンネル(L1,220m)については整備主体を検討中。
工事では現在、大鍋トンネル本体の築造を鴻池組(工期:11月25日)、雄勝地区道路改良工事として行う道路掘削工や法面工、(仮称)上院内ICの切土工などを高嶋組(工期:11月20日)で進めている。業務では上院内トンネル〜(仮称)上院内IC間に設置する雪崩予防柵や、上院内IC周辺に整備する補強土壁の設計を八千代エンジニヤリング・東邦技術設計共同体で実施している(履行期限:7年9月30日)。
なお、今年度は新矢込川橋のA2橋台も発注し、下部工を完了させる予定だったが、7年度以降に先送りしている。
提供/秋田建設工業新聞社