日本工業経済新聞社(群馬)
2024/10/31
【群馬】太田市は給食室改築事業を推進
太田市は、小中学校給食施設の親子方式化に向けた事業における今後のスケジュールを明らかにした。2025年度については、宝泉東小学校の新設工事および旭中学校の改修工事を行う予定で、第1次実施計画で事業費2億650万円を算出している。26年度は駒形小および城東中学校の親子方式に向けた設計業務に着手し、27年度から工事に移行する。現段階では駒形小において給食室の新築を見込む。
新田学校給食センター(新田金井町607)はこれまでセンター方式により、6校に給食を提供していたが、給食センターが老朽化が著しいために親子方式へと移行するもの。
宝泉東小学校(藤久良町1)の新築工事は、敷地内に新たな給食室を新築する計画で、2025年度早期の工事発注を予定している。発注はこれまでの同市の給食室新築工事発注時を踏まえると建築工事、機械設備工事、電気設備工事の3分離による一般競争入札が有力。なお、現段階で概算工事費は、解体工事費を含まずに約2億円を見込む。供用開始については26年度を予定している。24年度はアークプランニング(太田市)が設計業務を進めている。9月下旬までに基本設計を完了させ、10月上旬ごろから実施設計に移行、25年1月下旬までにまとめるなど、2月下旬を履行期限とするスケジュールとなっている。
また、設計業務では旧給食室解体の方針に基づき、アスベスト含有などの調査も行うとしている。新たな給食室はS造平屋、床面積約300uで新築を予定。建設予定地は、既存給食室付近の普通教室棟の北側を見込む。現段階の工期は7月から着手し、25年2月末までを見込んでいる。施設は約420食の提供を可能とし、調理室、洗浄室、検収室、下処理室、肉卵処理室などを整備する。
同じく25年度に行う旭中学校(東矢島町1082)の給食室改修工事は、旭小学校(東矢島町1249−1)との親子方式化に伴うもの。旭小学校の給食室新築を本年度に実施しており、給食を受け入れるために旭中学校でも改修工事を行う。一部改修を行う旭中の給食室の規模はS造平屋で184u。改修工事は、既存配膳室および既存調理室の間の既存壁等撤去し、一体的な利用を行う。給食はコンテナ(1500o×730o×1410o程度)に入れて配送しており、開口寸法を確保するために外部建具を改修する。また、コンテナを置き給食を配膳するため、厨房機器などを撤去することで、床の段差を解消する。北村建築設計事務所(太田市)が設計業務を進めた。給食室整備完了後は、既存の旭小給食室解体工事を実施する。旭小の給食室はS造平屋で床面積175u。
26年度からは、駒形小学校(植木野町7−7)と城東中学校(韮川町1)の親子方式に向けて動き出し、駒形小学校での給食室新築に向けた設計業務に着手する。第1次実施計画において、26年度の事業費は520万円、工事については27年度からを見込み、事業費は3億5040万円を算出。なお、駒形小の既存の給食室はS造平屋で床面積183u、城東中はS造平屋平屋、床面積185uとなる。