建設新聞社
2024/10/31
【東北・青森】日本総研が候補者/八戸市体育館建替の事業者選定支援
八戸市は、老朽化により建て替えを計画している市体育館についてPFI事業(BTO方式の一括払い型)で整備を予定しており、事業者選定支援業務の委託先選定へ公募型プロポーザルを実施した結果、日本総合研究所を受注候補者に選定した。
参加者は同社のみで審査の結果、評価点352点を獲得した。11月上旬にも契約を締結する予定。
業務内容は、実施方針案の作成、要求水準書案の作成、市場調査の実施、報告書作成。対象範囲は、設計および建設(新八戸市体育館・既存施設の解体撤去・外構等)、維持管理および運営(長根屋内スケート場を除いた長根公園内の全施設)。
基本計画によると、新体育館は同市売市輿遊下3(長根公園内)の現体育館北東側に建設。その北側に駐車場、施設西側にエントランスを設ける。
フロアプランでは、3階建てで1階に25bプール(一般)8コースのほか、柔道場や剣道場、トレーニングルーム、事務室、更衣室などを配置。2階はメーンアリーナ(バスケットボールコート3面)とサブアリーナ(同1面)、会議室、多目的室、多目的スタジオ、器具庫など。3階は観客席(2000席程度)などを設ける。
また、プールエリアには新たに水深の浅い子ども用プールを設け、学校体育の授業などで活用するほか、武道場に師範室や更衣室を設置。1階と2階の間の中2階にはガラス張りの窓を設置し、そこからコースが見下ろせる観覧席を設けるとしている。
施設規模と概算建設費は、アリーナ内オフィシャルテーブルおよびチームベンチエリアを1b幅等とした場合、延べ1万7100平方bで124億3000万円。3b幅等とした場合、延べ1万8400平方bで135億9000万円を想定。
それ以外の概算事業費では、設計業務に4億5000万円、工事監理業務に1億7000万円、既存施設解体撤去に11億円、外構等整備に10億2000万円を試算している。
今後、引き続き準備を進め、2026年度の事業(設計および建設)着手、31年度ごろの供用開始を目指す。
なお、基本計画および事業手法検討調査業務は日本総合研究所が担当。
提供:建設新聞社