富山市の藤井裕久市長は30日、定例記者会見を開き、2025年度予算編成方針を発表した。各種計画に位置づけた事業などの着実な推進や、能登半島地震からの復旧・復興に重点的・効率的に配分。25年4月に市長の任期が満了することから骨格予算になるとした。
政策的経費は、一般財源ベースで24年度当初予算額に、大幅な増減が予想される事業を加味した金額から、総合計画に係る事業はマイナス10%、その他事業でマイナス20%の要求基準を設ける。
予算編成にあたって藤井市長は「歳入については、市税全体で24年度当初予算を上回る見込みだが、歳出では義務的経費である人件費や扶助費、公債費の増加とともに、総合体育館およびオーバード・ホール大ホールの改修、災害からの復旧・復興など大きな財政需要が見込まれ、25年度も引き続き極めて厳しい財政状況になる」との見方を示した。