日本工業経済新聞社(群馬)
2024/10/30
【群馬】25〜27年度実施計画示す 国スポ施設整備4億
藤岡市は、2025〜27年度の3カ年実施計画をまとめた。主な新規事業は国民スポーツ大会会場整備事業で3カ年分の事業費として4億1513万3000円を位置付けた。主な継続事業は市道2272号線道路改良事業や市道111号線道路改良事業で、2路線ともに25年度の工事着手を計画している。投資的事業における3カ年の合計事業費は142億9603万4000円と算定している。
国民スポーツ大会会場整備事業は、サッカー競技の実施会場として内定している施設を対象に、芝の張り替えなどを行い、競技施設基準を満たす施設として整備する。25年度は事業費4868万6000円を充て、庚申山総合公園(藤岡2623−1)の芝張り替え工事および散水設備改修工事に向けた実施設計や庚申山総合公園の照明改修工事を実施。照明改修工事はLED化を図るため行う。26年度には庚申山総合公園の芝張り替え工事や散水設備改修工事のほか、藤岡総合運動公園(三本木530)の天然芝張り替え工事、散水設備改修工事、ナイター照明の新設工事などに向けた実施設計を行う。事業費として1億8765万1000円を算出。27年度については藤岡総合運動公園の天然芝張り替え工事や散水設備改修工事のほか、烏川サッカー場の天然芝張り替え工事や散水設備改修工事に向けた実施設計に着手する。事業費に1億7879万6000円を位置付けている。烏川サッカー場の天然芝張り替え工事や散水設備改修工事のほか、藤岡総合運動公園のナイター照明新設工事は28年度に計画する。
2272号線の道路改良工事は岡之郷地内で行う。関越自動車道をくぐった北側にある1つ目の信号付き交差点を起点に、北西に向かった約880m区間を対象に工事を計画する。2272号線は関越自動車道の上り線に沿って整備されており、関越自動車道の側道となっている。現道の車道幅員は6mで、歩道は整備されていない。現道の東側を流れる水路を改修して歩道スペースを創出する。既存水路は1000o×1000oの断面となっている。水路脇に設置されている既存のガードレールは撤去し、縁石を整備する。ガードレール設置の有無は設計で検討中。25年度は水路改修工事を計画する。年度ごとの事業費は◇25年度=8700万円◇26年度=8200万円◇27年度=1億200万円−を見込む。
111号線道路改良事業は主要地方道藤岡大胡線との中栗須藤岡境交差点から西進し、セコム藤岡営業所(藤岡1008−7)の西側にある主要地方道寺尾藤岡線との交差点までを結ぶ720m区間で計画。北側に設置されている歩道は路肩として使用し、南側の歩道についてはセミフラットに改修する。工事は25〜29年度の5カ年で進める方針。25〜27年度における単年度の事業費として7800万円を位置付けている。
このほかの主要事業は次の通り。
【小林農地耕作条件改善事業】
事業場所は主要地方道藤岡本庄線と市道117号線(駅東大通り)の小林西交差点北東側7・4ha区域。道路拡幅工事水路工事、畦畔除去工事を行う。道路拡幅は延長1100m、水路工事については延長1500m実施。畦畔除去工事は0・6haを対象に行う。25年度は事業費9750万円を充て工事や文化財調査を行う。26年度は補完工事を実施、事業費に420万円を位置付けた。調査設計は群馬県土地改良事業団体連合会(前橋市)が25年3月14日までの履行期限で進めている。調査設計で水路の断面など工事の詳細を検討する。
【みかぼみらい館長期保全事業】
25年度は空調設備改修工事、26年度と27年度は大ホールにある舞台照明のLED化工事を行う。空調設備改修工事に向けた設計は神山設計(前橋市)が受託、12月16日までの履行期限で進めているところ。同社は吸収式冷温水発生機1基やポンプの更新および配管、撤去工事等に係る設計を実施する。既存の吸収式冷温水発生機の品番はBUW−SE240CGとなっている。事業費は25年度が9240万円、26年度と27年度についてはそれぞれ6953万9000円を位置付けている。
【藤岡市民ホール解体事業・地域づくりセンター駐車場整備事業】
建設工事を進めている複合施設へ藤岡市民ホールの機能を移転後、既存施設の解体を行う。跡地は地域づくりセンター藤岡(藤岡1639−5)の駐車場として整備する。また、現在地域づくりセンター藤岡の駐車場として使用している一部借地は不要となるため返還する。年度ごとの事業内容と事業費は◇25年度=解体設計、711万7000円◇26年度=解体工事、駐車場整備工事、8142万円◇27年度=さら地化工事、257万4000円−。
【新火葬場建設事業】
25年度は建設工事、工事監理、駐車場外構工事、旧火葬場解体工事、備品購入費を実施、事業費13億9544万9000円を位置付けている。解体設計は丸進建築設計事務所(前橋市)が10月末までの履行期限が手掛けているところ。26年度は事業費1億210万4000円で旧火葬場跡地外構工事を行う。