2023年度に神奈川県が発注した工事について、県土整備局の入札不成立件数が71件となり、4年ぶりに70件を超えたことが分かった。平均落札率は、県土整備局が前年度比0・2ポイントマイナスの93・6%、企業庁も0・2ポイントマイナスの95・1%と微減。19〜23年度の平均落札率は、県土整備局がおおむね94%前後、企業庁が95%前後で推移している。
入札不調と応札なしをまとめた県土整備局の入札不成立件数は全体で71件に上り、前年度と比べ15件増加した。不調は33件、応札なしは38件。20〜22年度の入札不成立件数は50件程度で推移しており、70件を超えるのは19年度の73件以来4年ぶりとなる。
県土整備局が発注し契約に至った工事は、前年度比8件増の849件。平均落札率は93・6%で、前年度と比較して0・2ポイントのマイナス。発注方式別に見ると、条件付き一般競争入札は前年度比14件増の783件で、平均落札率は93・6%(同0・2ポイントマイナス)。
このうちインセンティブ発注は304件で、平均落札率は93・6%(同0・3ポイントマイナス)。件数の増減はなかった。いのち貢献度指名競争入札は前年度比6件減の66件で、平均落札率は93・1%(同0・4ポイントマイナス)だった。
インセンティブ発注といのち貢献度指名競争入札は370件となり、工事全体の43・6%を占めた。
〜企業庁の平均落札率は95・1%〜
企業庁が発注し、工事契約に至った434件の平均落札率は95・1%。前年度と比較して0・2ポイントのマイナスとなった。件数は39件減少。発注方式別では、条件付き一般競争入札が378件で平均落札率は94・9%(前年度比0・3ポイントマイナス)、件数は前年度と比べ37件減少した。
このうちインセンティブ発注は前年度比6件減の83件で、平均落札率は94・8%(同0・5ポイントマイナス)。いのち貢献度指名競争入札は前年度比2件減の56件あり、平均落札率は96・3%(同0・3%マイナス)。
インセンティブ発注といのち貢献度指名競争入札の合計は139件で、工事全体の32%を占める。入札不成立件数は全体で59件となり、前年度から16件減少。入札不成立が急増した22年度に比べて件数が落ち着いた。
提供:建通新聞社