大津市環境施設課は、大石中6丁目にある「大石中町汚水処理施設」について、管理棟等の解体撤去工事を計画している。このほど実施設計を日産技術コンサルタント(大阪市中央区)に決め、25年3月をメドに内容を取りまとめ、25年度の工事着手を目指す考え。
内容によると、大石中6丁目1―8に位置する大津クリーンセンター汚水処理施設内にある施設で、対象となる産業廃棄物最終処分場は、1983年11月に竣工し、同年12月より供用を開始、1999年3月に最終処分場の埋立処分終了届を提出。大石中町汚水処理施設(処理能力200立方b/日)については、現在も稼働しているが浸出水の水質も安定していることから、最終処分場の廃止を見据えて、25年度以降の発注を予定している(仮称)大石中町汚水処理施設解体撤去工事に向けた解体設計に取り掛かる。また、解体撤去にあたって、周辺環境へも十分配慮した施設の解体撤去及び整地や外構にも着手する。
解体撤去される主な施設は、管理棟(S造平屋建、29平方b)、浄化槽(6人槽)、制御盤5面、脱水機室(S造2階建、延45平方b)、汚泥脱水機、ケーキホッパー、ポリマー貯槽、ポリマー貯槽用撹拌機、ポリマー注入ポンプ。汚水貯水池は、RC造、約1600立方b、散気装置、汚水送水ポンプ等。ブロワ室(ブロワ設備)補強CB造(13平方b)。処理槽については、原水調整槽(150立方b)、第1凝集沈殿槽、第2凝集沈殿槽、回転円板装置、ろ過原水槽(15立方b)、処理水槽(12立方b)、滅菌槽(3立方b)、汚泥濃縮槽(8立方b)、雑排水槽(2立方b)、汚泥貯槽(45立方b)。また、タンクヤードは、苛性ソーダ貯槽(10立方b)、メタノール貯槽(5立方b)―など解体撤去する。
また、解体撤去後の跡地活用については、同市で計画されている企業誘致として利用していく考え。
提供:滋賀産業新聞