建設新聞社
2024/10/30
【東北・宮城】東北大電通研1号館全面改修の設計プロポ/国際卓越研究大学へ体制強化
東北大学は、片平キャンパスにある電気通信研究所1号館を総合研究棟として再整備するため、改修設計を建築と電気・機械設備の2件分離で、それぞれWTO対象公募型プロポーザルとして29日付で公告した。RC造4階建て、延べ7791平方bの既存校舎を全面改修し、国際卓越研究大学の体制強化を目的とするオープンイノベーション拠点として整備する。
件名は「東北大学(片平)片平総合研究棟(仮称)改修その他設計業務」と「同電気・機械設備設計業務」。ともに参加表明書の提出は11月11日まで。技術提案書の提出は2025年1月6日まで。特定結果は同16日までに通知し、翌17日から閲覧可能とする。
参加資格は、建築が文部科学省の設計・コンサルティング業務の建築(設計・施工管理)について、設備は同じく建築設備設計(設計・施工管理)で、それぞれ参加資格認定を受けていることなど。
場所は仙台市青葉区片平2の1の1地内。片平キャンパスの敷地南東部にあるコの字形をした現・電気通信研究所1号館は築後60年を超え、特に断熱性と気密性が確保されていないことが課題となっていることから改修する。なお、構造は耐震壁付きラーメン架構で、IS値は0・9(1994年に調査済み)を確保している。
改修内容は、建築として防水、内外装、建具、環境配慮、外構。構造ではひび割れや浮きの補修、屋根とスラブの耐荷重検討、補強など。設備は照明、電力、受変電、通信、空調、換気、衛生、昇降機(一般11人用2台)など。環境性能はNearly ZEBの取得を目指す。
このほか周辺に置かれている実験室や工作室など計13棟、いずれもS造またはRC造で平屋建て、総延べ888平方bの建物を取り壊す設計をまとめる。
履行期間はともに2026年1月30日まで。改修と解体の工事は26年2月から27年5月を予定する。
提供:建設新聞社