鹿児島建設新聞
2024/10/29
【鹿児島】鹿児島市、23年度確認申請数/11・3%減の2600件
鹿児島市は、建築確認申請と諸許可取り扱いの件数などを分類集計した2023年度分の建築行政年報をまとめた。同市と指定確認審査機関を合計した申請受付件数(計画変更含む)は前年度比11・3%(332件)減の2600件で、確認件数も同11・6%(338件)減の2585件。地区別では中央地区が108件減少したもののトップで、伊敷、吉田、郡山の3地区以外は減少に転じた。
件数の内訳は、建築物2464件、建築設備95件、工作物41件。このうち建築物を地区別でみると、中央地区は前年度比108件減の901件で、用途別では共同住宅54件、店舗14件、ホテル旅館4件、工場2件−など。
次いで多いのは、54件減の812件となった谷山地区。専用住宅(702件)が大半を占め、共同住宅は15件、店舗が11件。続いて、86件減の298件の吉野地区、17件増の伊敷地区の172件。
同市のベッドタウン化している松元は順調に数字を伸ばしていたが、1件減の148件で、喜入63件(同10件減)、吉田38件(同3件増)、郡山32件(同2件増)と続き、桜島はゼロだった。
木造率は新築(2334件)で94・72%、増改築(130件)は5・28%で全体では83・24%。階数別では分譲マンションで大半占める14階建てが7件、15階建て以上が3件。
床面積別では1000u以上2000u以内が35件、2000u以上1万u以内は33件、1万u以上5万u以内は5件あった。
■検査機関別
民間審査2年ぶりに増
申請件数を検査機関別でみると、同市が22年度の363件から97件減の267件(建築物241件含む)となり2年ぶりに減少。14年度までは40%台のシェアを保っていたが、民間機関の進出により16年度から10%台で推移。
民間機関は23年度、前年度と同数の9機関から報告があり22年度と比較すると、9・2%(236件)減の2333件(同2223件含む)を受け付け、全体のシェアは2・11%増の89・73%となり、同市は10・27%に減らした。
また、同市の補助事業の実績のうち、アドバイザー派遣は分譲マンション11回、空き家活用が4回、耐震は19回を実施。
安全安心住宅ストック支援は耐震診断15件、耐震改修12件、リフォーム16件で助成を行った。