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　神奈川県住宅営繕事務所は、県営富士見団地の建て替えに着手する。新築によって１６８戸以上の住戸を整備する計画で、総戸数を現行より48戸以上増やす考え。現在、基本計画を小林建築事務所（厚木市）に委託し、新築する住宅棟の詳細や事業スケジュールなどを検討している。本年度中に計画をまとめる。
　既存の富士見団地は鉄筋コンクリート造５階建て40戸の住宅棟が３棟あり、総戸数は１２０戸。１９７８年度に２棟、79年度に１棟が完成した。主な間取りは３ＤＫ。
　築45年以上が経過しており、建物が老朽化。エレベーターを設置していない階段室型の住宅棟のため、バリアフリー面にも課題があった。また、各住戸に洗濯機置き場はあるが浴槽がなく、入居者が自ら設置しなければならないなど、居住性能も低い。現在の住戸ニーズに対応できておらず、個別の改善工事では課題解決が難しいため、建て替えによる改善を図る。
　基本計画に関連して、このほど現地測量を小橋（相模原市中央区）に委託した。履行期限は２０２５年１月31日。４級基準点測量を７点、現地測量１万４０００平方�b、用地測量１万４５００平方�bを実施。富士見団地の敷地の現状確認を行い。基本計画などに活用する。
　所在地は相模原市中央区富士見５ノ６。相模原市の市営富士見団地と隣接しているなど住宅密集地に立地しており、近辺には相模原市立富士見小学校や相模原市立中央中学校がある。

提供：建通新聞社