秋田地域振興局建設部は、県道秋田天王線・秋田市飯島道東の通称「大浜通り」にある中央分離帯の幅員を縮小し、両側の歩道を現況3.5mから7.25mに広げる。もともと都市計画道路「大浜上新城線」の一部として、国道7号と接続する「北港入口交差点」を立体交差化するため大規模な中央分離帯を設置していたが、分離帯を縮小して平面交差点にする予備修正設計をこのほど終えている。来年度以降は国とも協議しながら詳細設計などの業務委託に進む見通し。
大浜通りはもともと、都市計画道路「大浜上新城線」の一部として完成。秋田港湾エリアから北東に進んで国道7号の北港入口交差点(ENEOS飯島SS)に接続している。大浜上新城線は当初、北港入口交差点と片側2車線(計4車線)の立体交差とする計画で、交差点寄りには延長約300m(擦付部含む)の中央分離帯が設置された。
ただ、東側に住宅密集地があり用地買収費用が嵩むため事業化は困難と判断され、新城川の北側にルート変更した形で「秋田港アクセス道路」として事業化、平成31年4月に都市計画変更している。
この都市計画変更に伴い、国道7号との交差部が大規模である必要がなくなったため、北港入口交差点との立体交差をやめ、平面T字路交差として交差点を縮小する形で計画を見直す。
大浜通りの全幅員は道路部・分離帯含め35mで、このうち中央分離帯の幅は14m。中央分離帯のない港側は幅員20mとなっている。計画によると、交差点の横断歩道が長く危険なため、中央分離帯区間の道路幅員を小さくして横断歩道を短くするほか、両側の歩道を拡幅する方針。平面交差点予備設計は基礎地盤コンサルタンツ、平面交差点予備修正設計はオオバがまとめた。
盛土により高さのあった中央分離帯は、平面交差点化で高い必要がなくなったため、分離帯の土を撤去して秋田港アクセス道路の改良に使用しており、現在は通常の分離帯と同じ高さになっている。
なお、大浜通りと交差する国道7号側では、秋田河川国道事務所が「飯島道東地区交差点改良」として事業化。県が計画する幅員に合わせて右折レーンの延伸を検討する。
提供:秋田建設工業新聞社