大阪府は、府民の森なるかわ園地(東大阪市上四条町)のトイレ新築工事を2025年度に行う。同園地ぼくらの広場内にある既設トイレが老朽化していることから、撤去し新築する。
新設するトイレは府が策定した「自然公園トイレ整備基本方針」に沿って整備を行う。基本方針では、「世界に誇れる山のシンボルとしておもてなしをめざす」をコンセプトとし、▽周辺景観と調和し、府内産木材を生かしたデザイン▽利便性・快適性▽清掃・点検・維持保全などへの配慮▽SDGsに配慮した長寿命化の実現―などの視点を備えた空間とすると定めている。また、誰もが使いやすいユニバーサルデザインとする他、大雨の際の一時避難場所や休憩スペースとしても利用できる空間として整備する。
新築設計業務の公募型プロポーザルを行い、一級建築士事務所 Create For Smile(寝屋川市)を最優秀提案事業者として決定した。提案金額は396万円(税込み)。
新設するトイレは木造平屋とし、建築面積は約60平方bとする。概算工事額は7000万円(税込み)以下とする。
自然公園トイレは府民の森や長距離自然歩道沿いに59棟整備している。このうち、構造上の損傷や法定耐用年数を経過している14カ所を選定し、24年度以降府森林環境税を活用し改修を行うとしている。
提供:建通新聞社