新潟市は、西蒲区和納地内で計画する巻斎場の建替えについて、2025年度当初予算での工事費計上に向けて本庁財政当局と協議を進めていく構え。25年6月議会での工事請負承認を目指す。
巻斎場=外観イメージ=の規模はRC造一部S造2階建て延べ1235平方メートルを想定している。基本構想策定は火葬研(東京都千代田区)、基本・実施設計は基設計(新潟市中央区)、火葬炉整備は富士建設工業が担当。
巻斎場は開設から55年近くが経過し、これまで火葬炉や施設の増設工事は実施たが、大規模改修は行っておらず、火葬炉、建物ともに老朽化が進む。また、高齢化の進行により、増加が見込まれる火葬需要への対応が困難になることが想定されるため、現敷地内での建替える。建物は告別・収骨ゾーン、火葬炉ゾーン、管理ゾーン、待合ゾーンで構成。建築物省エネ法の基準より高いレベルであるZEB Readyの実現を念頭に、省エネルギー化・自然エネルギー利活用・設備システムの高効率化を考慮した計画とする。敷地面積は5795・28平方メートル。高齢化の進行に伴う将来の火葬需要の増加に対応できる施設にするため火葬炉は3基整備する。
事業スケジュール(予定)は25―26年度に建設工事、26年度に解体工事設計、27年度に新斎場供用開始、既存建物解体工事を行い、28年度の外構工事を予定。
調査および設計に係る費用は除く建設費は現時点で概算約15億円を試算する。計画当初は約11億円を想定していたが、基本設計の概算事業費と物価高騰などを踏まえ増額した。