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　神奈川県内広域水道企業団は、２０２５年度中に土木工事を対象として週休２日制確保モデル工事を試行的に導入する。現在は設計積算システムの改修を行っている他、対象となる設計金額などの条件や受注者希望型・発注者指定型などの発注方式の詳細を検討している。必要な手続きを経て、改修したシステムの動作確認が終わり次第、モデル工事の試行を開始する考えだ。
　土木工事の中から試行対象を選ぶ。年間で15件前後の発注があるが、設計金額などの諸条件によりモデル工事を適用する件数はやや減少する見通し。
　建築工事などその他の工種への試行対象の拡大については、現時点では決まっていない。土木工事の試行を重ね、国や県の動きを注視しつつ検討するとした。
　企業団では、特記仕様書によって工事の作業時間を平日の午前８時30分〜午後５時15分と定めている。発注工事の８割を占める設備工事に関しては、平日作業の原則化が事業者にも浸透しており、おおむね休日や夜間に作業を行わずに工事を完了している。
　土木工事や建築工事では休日作業が発生している事例があることから、国や県が実施している週休２日制確保モデル工事を試行し、平日作業の徹底をさらに進める方針だ。


提供：建通新聞社