滋賀県湖東土木事務所は、地域要望等などにより多賀町佐目地区で既存の不適格擁壁工を補助する役割の擁壁・補強土と法面工新設を計画する佐目地区急傾斜地崩壊対策事業について、23年度発注した予備設計を繰り越しで24年度7月末までの委託期間を10月末まで延長し進めている。予備設計が順調にまとまれば次段階として近く24年内から25年明けにかけて詳細設計について発注公告し委託、25年度前半にも完了させたい考えだ。詳細設計の後は25年度後半にも整備予定地に係る用地測量業務を発注・委託し、永久借地契約を目指す計画。順調にいけば26年度にも擁壁・補強土2ヵ所および法面工2ヵ所を計画する急傾斜地崩壊対策施設の着工可能な箇所から初弾工事を発注・着工、順次後年度も発注・施工していき、工期は28〜29年度までの3〜4ヵ年で全体完了させたい考えだ。
23年度に中央コンサルタンツ滋賀事務所(大津市)に委託した佐目地区単独砂防設計業務では、多賀町佐目地先の山林部の斜面2ヵ所に整備されている総延長約306b規模の既存擁壁工の上方に、待受式高エネルギー吸収型崩壊上砂防護柵、擁壁・補強土2ヵ所、法面工2ヵ所―等の急傾斜地崩壊対策施設を整備するための予備設計を進めている。委託期間は7月末までから10月末まで延長中。
多賀町佐目地区の国道306号沿いの在宅複合型施設「多賀清流の里」やグループホーム「ささゆりの家」、東びわこ農協多賀出張所、住宅などが点在する宅地等に近い急傾斜地を対象に行う急傾斜地崩壊対策事業は、同地に過年度に整備された擁壁工施設の、現在の基準から見て不足するとみられる要素を補うための新たな急傾斜地施設の整備を地元要望などで決定。既存擁壁の上方に擁壁・補強土と法面工等の急傾斜地崩壊対策施設の新設を計画しており、23〜24年度の予備設計、24年12月〜25年1月にも発注し25年度半ば完了する詳細設計を経て、25年度後半にも測量を発注。永久借地契約が順調にいけば26年度にも初弾工事を発注・施工し、追って後年度工事を発注・施工していき26〜28年度の3ヵ年もしくは26〜29年度の4ヵ年で整備を完了する計画だ。
提供:滋賀産業新聞