トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北海道建設新聞社
2024/10/25

【北海道】函館港に新幹線レールが初陸揚げ/九州から1000本、4日間で搬入

 鉄道・運輸機構(JRTT)は、函館港で北海道新幹線新函館北斗−札幌間に敷く鉄道レールを初めて陸揚げした。17日、作業着手を報道陣に公開。2030年度開業がずれ込む課題に直面する中、レール敷設という次の段階に向けて準備していることをアピールした。
 トンネルや明かり区間での土木工事が進み、軌道工事に着手できる見込みが立ったとして搬入を始めた。レールは福岡県北九州市にある日本製鉄(本社・東京)九州製鉄所八幡地区で製造。全区間212qに敷く約3万6000本を作る。25年にかけて約3100本を4回に分け函館港に運搬する。今回は4日間程度で約1000本を陸揚げする。
 1本の長さは25mで、1m当たりの重さは60s。港町埠頭に待機した80t吊りクレーンで運搬船から降ろし、長尺の資材を運搬するポールトレーラーに慎重に積み込んだ。
 レールは港の敷地内に一時保管し、北斗市市渡に設置する軌道基地へ25年秋ごろから搬入する。実際の敷設を始める時期について、軌道工事を担当する北海道新幹線建設局北斗建設事務所の田島政人工事長は「調整中だが、トンネル工事などの進捗を見極めながらできる所から作業したい」と話した。
 函館港以外では、瀬棚港、岩内港、小樽港でも25年度以降に順次陸揚げする予定だ。(函館)