県土整備部の所長会(会長=小高巌・さいたま県土整備事務所長)は、若手職員が多様な事業に触れて知見を高めるための取り組みとして、「現場巡り交流ツアー」を毎月1回程度、行っている。
橋梁、トンネル、鉄道高架化、調節池、土砂災害の災害復旧など、各県土整備事務所で活発に稼働中の現場をピックアップ。参加者を募って開催している。
現行で勤務している事務所では行っていない事業を体感し、同期などとのつながりを深める効果が出ているという。
都市整備部や下水道局への横展開も出てきており、オール県庁で発注者としての技術力向上につなげる狙いもある。
参加者の大半は若手だが、9月には小高会長も秩父県土の現場巡りに参加した。
この取り組みは、吉澤隆県土整備部長が所長会の会長時代(さいたま県土所長時)にスタートした。背景には、コロナ禍で現場に出る時間が減り、職員の連携も取りづらいといったことがあったという。
吉澤部長は「各事務所が若手職員の現場力向上、育成のために連携して続けてくれている」と話した。
提供:埼玉建設新聞