鹿児島市が計画する武岡住宅(第三)の建て替えは2025年度、PFI導入可能性調査に着手したい考えだ。11月中に予定する庁内のPPP/PFI導入検討会の協議次第で、その結果を踏まえて今後の方向性を決める。導入を含め事業の円滑な推進や余剰地の活用等を図るため、現在も基本計画の作成に取り組む。
武岡住宅(第三)は、武岡5丁目に所在し、約5.7万uの敷地を持つ。33棟(全棟5階建、1977〜78年建設)が並んでおり、既存住戸数は900戸。現時点では450戸程度を廃止し、西側の敷地に新たに450戸程度を高層化して建て替える方針を掲げている。
都市計画区域は市街化区域。用途地域は第一種中高層住居専用地域で、建ぺい率60%、容積率200%。計画地は、周辺に戸建住宅の立地をはじめ、複数の公園(武岡ハイランド第五、六など)や武岡中学校、特別養護老人ホーム、コンビニ等が点在し、全てが市道に接道し幅員は約6mが多い。
現在も進めている基本計画の作成は、ニュージェックに委託。PFI等手法導入に向け、補助金等の支援制度や他自治体の余剰地活用事例、地域住宅団地再生事業(住宅団地再生建築物整備事業)適用の検討と課題などを整理していく。
所管課では、これまでに余剰地の活用に関するアンケート調査を住民やコミュニティ協議会に実施。店舗や子育て施設などを例に挙げ、地域のニーズを受け止めて今後も検討を進める考えで、建て替えの構造や建築・延べ面積、概算事業費などの算定はこれから詳細を詰めていく。