日本工業経済新聞社(群馬)
2024/10/21
【群馬】笠張地区の区画整理工と道水管路工の25年度計画
県中部農業事務所渋川農村整備センターは、県営赤城西麓土地改良事業として19年度から着手している渋川市赤城町長井小川田地内の笠張地区の区画整理工事と道水管路工事について、25年度継続して工事を実施するため準備を進めている。現在、国に予算の要求を行った段階。設計は藤和航測(前橋市)が手掛けた。
渋川市道大規模線と関越自動車道の間に位置する笠張地区は、25・1haを対象に農業用水の整備と区画整理を行うもので、19年度から整備に着手しており、26年度の完成を目指し事業を進めている。
25年度は区画整理の残り7・4haの整備と、24年度区画整理施工分の5・6haの道路整備と排水路整備および管路工事を行う計画となっている。
24年度の区画整理は笠張地区西端の5工事地区の1・1haと地区東端の6工事地区の4・5haでの整備を木暮組(渋川市)と南雲建設(渋川市)がそれぞれ受注し整備を進めている。
県営赤城西麓土地改良事業は農業用水の安定的な確保や供給を図るため、沼田市、昭和村、渋川市、前橋市にまたがる赤城山西麓の広大な畑地帯を21地区に分け、2400haの畑地かんがいと区画整理を進めている。21年に整備完了となった渋川市赤城町の中原地区や、施工中の笠張地区を含めて、78%となる1876haが整備済となっている。
19年度に地元の推進委員から申し出があった昭和村川額地内と渋川市赤城町に跨る敷島1−2工区は、23年度から地元説明会を計4回行い、現在は整備賛同の呼びかけを行っている段階。今後、賛同が得られれば、県の事前評価を経て、25年度に国の採択申請に進み、26年度に着工する構想となっている。規模は畑地かんがいと区画整理ともに55haとなる。
県営赤城西麓土地改良事業は、国営事業の付帯事業として1987年から着手したもので、農業用水の安定的な確保と供給を図ることで高品質かつ高収益な野菜の生産が可能となっている。それまでは干ばつに強いコンニャクの生産が中心となっていたが、近年ではレタスやキャベツなど多種多様な野菜が生産できるようになった。