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建設経済新聞社
2024/10/21

【京都】南丹警察署庁舎新築工事基本・実施設計業務 プロポで内藤建築事務所を選定

 京都府警察本部は18日、公募型プロポーザル方式の「京都府南丹警察署庁舎新築工事基本・実施設計業務」について、内藤建築事務所(京都市左京区)を候補者に選定したと発表した。
 プロポには、エーシーエ設計、大建設計−地域計画建築研究所共同企業体(JV)、内藤建築事務所の3者が参加。総合点が84・65点(100点満点)で最も高かった内藤建築事務所を選定した。選定理由は「警察署の災害対策の重要性をよく理解した上で、その対策拠点としての機能と通常業務を両立できる施設計画であり、また現庁舎を継続運用しながらの整備手法に関して実現性が高い案であることを評価」した。
 選定にあたっての外部有識者は、海野智咲南丹警察署協議会委員、金多隆京都大学教授、牧紀男京都大学教授。
 業務概要は、▽京都府南丹警察署庁舎新築工事に係る基本・実施設計業務▽庁舎整備に付随する外構整備、インフラ整備、仮設計画等及び建築基準法、バリアフリー法等の関係法令に係る協議や手続き、建設予定地の地質調査等を含む。新庁舎は原則「ZEB Ready」以上を目指しており、基本設計の段階において、ZEB化の比較検討を行い、方針を確認の上、実施設計を行う。
 新庁舎の延床面積の上限は4130uとする。主要な施設の内訳は、▽署長室55u(広聴相談室と隣接)▽公かい(地域・警務)140u(低層階・窓口あり)▽広聴相談室20u(署長室と隣接)▽会計課35u(低層階・窓口あり)▽留置施設・留置事務室490u(留置事務室は留置施設と隣接)▽地域課75u(低層階・公かい内に配置)▽刑事課145u(低層階・窓口あり)▽交通課110u(低層階・窓口あり)▽生活安全課50u(低層階・窓口有り)▽警備課30u▽コミュニティールーム50u(低層階)▽特捜班拠点120u(3室程度)▽会議室45u(1室程度)▽被害者対応室・相談室40u(4室程度)▽保護室20u(1室程度)▽補導室20u(生活安全課に隣接)▽取調室115u(14室程度(8室程度は留置施設と動線確保))▽霊安室40u(低層階・車両動線確保)▽講堂140u(上層階)▽道場270u(上層階)▽食堂40u▽用務員室10u▽新聞記者室10u(低層階)▽男子更衣室・当直室・浴室125u(更衣室・当直室・浴室一体型が理想)▽女子更衣室・当直室・浴室75u(更衣室・当直室・浴室一体型が理想)▽倉庫170u(遺失物倉庫・証拠品倉庫・装備品倉庫・消耗品倉庫)▽災害対策備品庫120u(災害用食料備蓄・災害対策資機材保管庫)▽トイレ・湯沸かし・洗濯室・印刷室150u(バランスよく配置)▽授乳室5u(低層階に配置)▽機械室・通路部分等920u(機械室・通路部分面積を縮小する配置)▽署長公舎80u▽車庫(バイク置場・バス等含む・仮面積)415u(バス1台分、護送用車両1台分、公用車44台分)。
 契約期間は令和8年3月13日まで(基本設計図書の提出期限は令和7年3月14日まで)。
 委託上限額は2億1957万9800円(税込)。
 敷地は南丹市園部町上本町南2−5(面積約3300u/第二種住居地域(指定建ぺい率60%、指定容積率200%))。
      ◇      
 昭和36年3月築の南丹警察署は、府内警察署で最も古い警察署。本館がRC造3階建、延約1200u(昭和36年3月築)、別館が軽量S造2階建、延約140u(平成18年10月築)。
 今後は令和6〜7年度に新庁舎の基本・実施設計等を行い、8年度の地歴調査、表層調査を経て、9〜12年度に新庁舎建設工事、現庁舎解体工事などを行う予定。
 南丹警察署を現地で建て替え、現庁舎を運用しながら、同一敷地に新庁舎を建設するため、現庁舎の運用に必要となる動線の確保及び施設の移築等を先行して行う。整備の概略工程は、霊安室・危険物倉庫移築→車庫等解体→新庁舎建設→現庁舎解体→外構・付属棟建設。