川崎市は、JFEスチールの高炉休止に伴い土地利用転換を計画する扇島地区に臨港道路を新設するため、概略検討をアジア共同設計コンサルタント(横浜市南区)に委託した。2028年の一部供用開始を目指す先導エリアのうち北側に配置する物流ゾーンで、延長計1・7`の「扇島1号線」「扇島2号線」を整備する。25年度から設計をまとめ、27年度の工事着手を目指す。
早期の土地利用転換を目指す先導エリア(約70f)の北側では、公共的に利用する「港湾物流ゾーン」と事業者の誘致も想定した「高度物流ゾーン」を配置。これに伴い、扇島を東西に走るJFEスチールの構内通路「東西2号」を改良した市道から物流ゾーンへアクセスするための道路を整備する。
本年度は臨港道路の平面線形や交差点3カ所の形状、占用物件の防護などの検討を行う。延長は扇島1号線が約1・1`、扇島2号線が約0・6`の計1・7`。計画幅員は25bで、片側2車線の車道と両側の歩道で構成する。一部既存のJFEスチールの構内通路があるが、活用するかも含めて検討していく。
高度物流ゾーンの整備の進捗も踏まえながら、25年度から26年度にかけて予備・詳細設計を行い、27年度の工事着手を目指す。既存の構造物はJFEスチールが撤去する方向で協議中としている。先導エリアの供用開始に合わせて、28年度に一部通行できるように整備する予定だ。
提供:建通新聞社