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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/10/18

【群馬】県企業局団地課 板倉ゴルフ場建築を再公告

県企業局団地課は板倉ゴルフ場(板倉町板倉777)のクラブハウス建て替え工事について、不調となった建築工事の早期発注を目指し調整を進めている。早急に設計の見直しと再積算を実施、必要に応じて予算の増額補正も視野にいれている。基本設計および解体、新施設の詳細設計は西岡設計(太田市)が担当した。
同クラブハウスは1984年に竣工したS造2階建て、延べ床面積約1136uの施設。構造躯体に影響をおよぼす錆や、給湯・給排水配管の著しい劣化などが認められるため、改修よりも改築が適切であると判断した。既存施設を解体し新築する計画で、リニューアルオープンまで仮設クラブハウスで営業は継続していく。
7月にも建築、電気、機械を3分離とし一般競争入札で工事を公告、機械設備工事は神寛(館林市)が1億8500万円で落札した。一方で、建築工事および電気設備工事は工事用資材や燃料の高騰のほか、労務単価、下請け料の上昇などを理由に不調となっていた。このうち電気設備工事については、一般競争入札による公告を行っている状況で、23日にも開札となる予定。
建築工事の再発注に対しては、工事内容や入札方式に変更はない見込みで、ゴルフ場敷地内の外構工事や解体工事などが含まれる。
新たなクラブハウスは、既存の施設を解体した後に同じ場所で建設する。構造はW造2階建てで、延べ面積1432・56u。内部には女性用パウダールームや屋外テラス、職員用男女別更衣室、小荷物専用昇降機などを新設する。このほか、ロッカールームは従来の男性27u、女性15uからそれぞれ60uと24uへと拡充する。また、可動間仕切りにより男女利用が可能なフレキシブルロッカーを新設する予定。浴室についても男性用を45uから56u、女性用は16uから30uへ広げる計画となっている。
2023年6月に策定した県営ゴルフ場事業運営方針によると、広く県民に親しまれるゴルフ場づくりを目標とし、高額にならない簡素なもの、諸室の規模・機能の見直しと機能向上をクラブハウスの方向性として掲げていた。
なお、当初予算でクラブハウス建設工事6億8000万円、既存クラブハウス解体工事などに1億3051万円を確保している。