徳島県農林水産部は、8月29日から31日にかけて襲来した台風10号で被災した、県内農林水産関係の被害状況の確定値を公表した。被害は45カ所、被害金額5億9040万円となっている。
現在は被害状況をとりまとめた段階。今後、県の担当部署や市町村ごとに災害査定を受けて補助申請する見通し。
農業関係の被害箇所数は34カ所で、被害金額1億6240万円。うち農地の被害は26カ所、被害面積1・62f、被災延長計375bで農地被害金額1億2080万円。
内訳は水田被害計17カ所、面積1・07fの被災延長計232b、被害金額8700万円。阿波市、美馬市、上勝町、佐那河内村、神山町、那賀町、板野町で法面崩壊、畦畔(けいはん)崩壊、石積み崩壊が発生した。
畑地被害は計9カ所、面積0・55f、被災延長計143b、被害金額3380万円。上勝町、佐那河内村、上板町で畦畔崩壊、石積み崩壊、土砂流入が発生した。
農業用施設は農道と水路で計8カ所、被災延長計143b、被害金額4160万円。農道は阿波市と上勝町で計5カ所、路肩崩壊と土砂埋没が発生し、延長は計95bで、被害金額2960万円。水路は阿波市、上勝町、板野町で計3カ所、被災延長計48bの損壊と土砂埋没が発生し、被害金額1200万円。
林業被害は計10カ所、被災延長計360bで被害金額4億2750万円。美馬市、神山町、那賀町の林道で法面崩壊、路肩崩壊、路肩擁壁の損壊が発生した。
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建通新聞社