香川県は、4車線化に向けて新しいトンネルやその前後区間を建設している県道高松坂出線五色台工区について、2025年3月末に新トンネルを含む上下各1車線で暫定的に開通させる方針を明らかにした。これまでは新トンネルを含む五色台工区延長6・6`を本年度末ごろに4車線で開通する予定だった。
新トンネルは25年3月に完成するものの、トンネル前後区間の高松側と坂出側で整備の進捗に差があり、上下各2車線のうち1車線ずつを先に開通させる。上下各2車線では、まず高松側を25年夏に供用開始し、坂出側は25年末ごろに開通する。
上下各1車線で暫定開通させることで、現在のトンネル内の対面通行は解消されるため、通行の安全性が向上する。
トンネル区間を除く延長5・2`のうち高松側の2・2`では、来年夏に向けて車線の切り替えを行いながら中央分離帯の工事を進めている。また、山側の法面工事も行っているが、掘削面の風化が目立ち、風化の進行で法面の表層が部分的に滑落することを防ぐための追加工事を行っている。
坂出側の3・3`は、高松側と同様に中央分離帯の工事を行いつつ、青海神社近くで道路の下を人や自動車が横断できるようにボックスカルバートを設置しているが、想定より土質が硬いため、掘削に時間がかかっている。これらを25年秋までに終わらせ、舗装と看板や路面標示などの交通安全施設工事を実施して25年末に開通させる。
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建通新聞社