建設新聞社
2024/10/18
【東北・福島】大熊ダイヤモンドデバイスが世界初のダイヤモンド半導体工場を建設
大熊ダイヤモンドデバイス(札幌市北区北21条西12の2 星川尚久代表取締役)は、大熊町の大熊中央産業拠点に世界初となるダイヤモンド半導体工場の建設を計画し、年内にも設計、施工者を選定する。
ダイヤモンド半導体は、ダイヤモンドの物質特性を利用することで、既存の半導体に比べて高周波特性や大電力効率、放熱性などに大きく優れる。次世代通信技術6Gの実現に加え、高放射線や高温低温といった極度環境下でも正常に動作することから福島第一原子力発電所の廃炉計画や、宇宙開発への応用にも期待されている。
2022年に設立した同社は、ダイヤモンド半導体の量産化・商用化による廃炉計画の参画などを目指し、大熊町下野上地内の大熊中央産業拠点のうち敷地約0・6fに工場を新築する。階数は2階建てとするが、延床面積などは現時点では非公表としている。
工場整備などに当たり17日には約40億円の資金調達を行ったことを公表した。さらに国の自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金(製造・サービス業等立地支援事業)9次公募の採択も受けている。
今後は町と事業用定期借地権に関する契約を締結するとともに、補助金の交付決定後に設計、施工者を選定し、24年度内の着工、25年度末までの完成を目指す。。
提供:建設新聞社