林業などのハブ拠点創造を優先提案に選定
塩尻市は、民間提案を募集していた旧楢川中学校の利活用について、「木曽における林業・木工関連産業の振興・教育啓蒙・イノベーションのハブ拠点創造」の提案を優先交渉先に選定した。現時点で提案者名は明らかにしておらず、契約締結した場合に公表する。
提案概要は、民間事業として、林業を振興する丸太土場の整備と、丸太を桂むきして単板をつくる合板工場の整備。官民連携事業で、林業・木工関連産業のサテライトオフィスや教室などの整備、関係者の休息や交流ができるカフェ・集会所などの整備を構想している。今後、市と提案事業者で詳細協議を進めていく。
そのほか民間からは、「公共的森林整備に伴う作業道接続及び貯木場設置」の提案が寄せられたが、不採用とした。
市では、地域課題の解決や地域経済の好循環―などにつながり、財政支出や維持経費の増加が伴わない提案を求めていた。同校の土地と建物の活用は、有償貸与を基本とする方針で、事業の実施期間は約10年以上としている。
【施設概要】
所在地=塩尻市奈良井1037番地3
敷地面積=3万1316u
施設規模=RC造3階建て、延べ4926.63u、1987年築
提供:新建新聞社