石川県土木部建築住宅課は、9月の奥能登豪雨災害により自宅での居住が困難となった住民用の応急仮設住宅の建設に18日から乗り出す。16日に開かれた県災害対策本部員会議で馳浩知事が明らかにしたもので、輪島市と珠洲市からの要請に対応するという。
それによると、輪島市から約290戸、珠洲市から約100戸の建設要請があり、このうち18日に輪島市杉平町の86戸と同市門前東小学校グランウンドの30戸の合計116戸を着工する。適地が限られていることから応急仮設住宅はW造2階建てとして戸数を確保する。間取りなどは調整中だ。杉平町の86戸は一般社団法人全国木造建設事業協会(全木協)が、門前東小学校グランウンドは一般社団法人石川県木造住宅協会(県木住協)が担う。工期には3カ月余りが必要と見られる。
奥能登豪雨災害では、輪島市において全壊10戸、床上浸水192戸、床下浸水419戸、珠洲市において全壊5戸、床上浸水113戸、床下浸水401戸、能登町において全壊1戸、床上浸水13戸、床下浸水231戸、七尾市で床下浸水3戸、内灘町で床下浸水1戸の住家被害が発生した(16日現在)。