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建通新聞社(東京)
2024/10/15

【東京】農工大 本部地区PFI 企画競争で事業者

 東京農工大学は府中キャンパスの本部地区を対象とした施設整備などをPFI手法で実施するため、公募型企画競争による事業者の選定手続きを始めた。新しい本部管理棟や産学連携実証施設、民間収益施設の設計・建設(BT方式)と、完成後の運営・維持管理(コンセッション事業)を任せる。一定要件を満たす単体企業または企業グループから11月15日まで参加表明書を受け付けた後、2025年3月14日を期限に審査書類の提出を求めて競争的対話を進め、同年7月に優先交渉権者を選ぶ予定。25年9月〜27年8月の2年間で施設を設計・建設し、27年9月から57年8月までの30年間にわたって運営・維持管理してもらう。
 事業エリアは府中市晴見町3丁目にある府中キャンパスの本部地区(敷地面積1万3184平方b)。鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ2631平方bの本部管理棟(1979年完成)や鉄筋コンクリート造2階建て延べ323平方bの保健管理センター(79年完成)、鉄筋コンクリート造2階建て延べ423平方bの武蔵野荘(88年完成)などが立地している。
 今回の事業では3階建て延べ床面積3000〜3500平方b程度の新たな本部管理棟を建てて、現在の本部管理棟の大学事務機能や保健管理センター、別エリアの学務棟が入居できるスペースを確保。併せて、先端研究の社会実証を行う産学連携実証施設や物販などの民間収益施設、駐車場・駐輪場を整備する。任意事業のための施設整備(商業施設、健康・福祉施設、教育施設などを想定)も認める。
 PAパートナーズ(中央区)と関西法律特許事務所(大阪市中央区)がアドバイザリー業務を手掛けている。
 公募型企画競争への参加要件を見ると、単体企業と企業グループの代表には公共施設または商業施設の運営やPFI法に基づく公共施設等運営事業の実績、50億円以上の自己資本があることなどを求める。建設業務に当たる企業は建築一式で1100点以上の文部科学省競争参加資格が必要だ。
 10月31日にWEB方式で説明会(事前申込制)を開く。提供:建通新聞社