日本工業経済新聞社(群馬)
2024/10/17
【群馬】群馬県医師会が新施設を建設
【前橋】群馬県医師会(須藤英仁会長)は、前橋市本町1丁目地内へ(仮称)新群馬メディカルセンターを建設する。施設規模はRC造5階建て、延べ床面積3121・33u。2025年1月に着工し、26年5月の完成を予定している。設計はナスカ(東京都新宿区)が担当した。
建設地は、前橋市の所有していた旧職員研修会館(前橋市本町1丁目5−2)の敷地2663・25u。前橋市が跡地の活用事業者を募集し、群馬県医師会に売却していた。
現在の施設は1968年の竣工で、建設から50年以上が経過。耐震性の課題があるほか、各種設備の老朽化などを解消することを目的に建設を計画した。
施設はRC造5階建ての免震構造で、既成杭とする。最高の高さは19mとなる。内部は1階にホールや研修室、2階と3階は吹き抜けで講堂を整備する。4階は、団体などに向けたテナントとし、5階部分を医師会の事務所などとする。また、屋上には太陽光パネルも設置する方針。このほか、非常用の発電機なども設置するとしている。工期は約17カ月を想定する。
施設のコンセプトには、新型コロナウイルスなど感染症の予防・対策機能や震災など災害時の対応拠点機能として、ゾーン・区画、通路などを感染症対策に対応できるように配置。また、震災など災害時にも対応できる医療拠点、医療を継続できる避難所としての設備も備える。加えて、開かれた施設を目指し健康増進拠点の機能も整備する。さらに多職種と連携を図る在宅医療に対する統合支援センターの役割りも兼ねる施設となる。なお、既存施設の今後については、これから検討を進める。
現在は工事を公告した段階で、25日までを期限に入札説明書を配布している。並行して29日を入札参加資格申請書および入札参加資格確認資料の提出期限に設定しており、12月25日に開札する。入札条件には、県の入札参加資格者名簿で建築一式工事の総合数値1000点以上や本社住所が前橋市内または近隣市町村であることなどを設定している。