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建通新聞社(神奈川)
2024/10/17

【神奈川】県 西海岸線橋新設 25年度から用地取得

 神奈川県県土整備局は、都市計画道路西海岸線に整備する橋梁について、順調にいけば2025年度から用地取得に着手することを明らかにした。現在は用地取得に向けた測量を実施しており、道路や橋梁の詳細設計を本年度中にまとめる。
 西海岸線は、三崎港付近から小網代湾を越えて国道134号の三崎口駅付近に至る、延長約6`の都市計画道路。未整備区間となる県道216号油壷線から三崎口駅付近までの約2・8`区間では、小網代湾をまたぐ橋長約600bの橋梁を整備する計画だ。西海岸線の南側となる三崎港から県道216号油壷線までの約3・2`区間は整備済み。
 橋梁の整備に当たっては、動植物や海域の生態系に与える影響を調査して橋梁の形式を検討。専門家による意見聴取などを実施し、つり橋などの大きな主塔やケーブルがないPC箱桁橋を選択した。また、橋梁の高さを低くして小網代の森の近くではできるだけ樹木で隠れるように設計する他、橋桁もなるべく薄くするなど、景観を阻害しないための配慮を行っている。
 新設する道路の幅員は17・5bで、車道は3・25bが2車線。両脇に幅員4bの自転車歩行者道を設ける。
 詳細設計は八千代エンジニヤリング(東京都台東区)が担当。
 西海岸線の整備により、三浦縦貫道路と一体となった三浦半島地域の渋滞緩和が図られる他、災害時の代替路や城ケ島・三崎の観光を支える機能も期待されている。

提供:建通新聞社