県教育局は10月、川越総合高校と秩父高校のエレベータ設置工事を公告する。工事費は2件合計で2億3214万6000円。9月補正予算案で全額繰越明許に設定しており、きょう16日に最終日を迎える県議会9月定例会で議決されることが前提となる。入札・契約手続きは川越総合を都市整備部営繕課、秩父を営繕・公園事務所が担当する。
該当の校舎はどちらも4階建て。2件とも2025年度末までに設置を完成させる予定を組んでいる。
同局では車いすの生徒がスムーズに移動できるように、県立高校へのエレベーター設置を毎年度数校ずつ整備している。
24年度工事の川越総合は6月と7月の2回、入札参加者がゼロだった。秩父も7月の入札が不調に終わった。
教育局財務課によると、県立高校エレベータ設置の施工者が決まらずに予算を繰り越すケースは、今回が初めてだという。メーカーや工事会社にヒアリングしたところ、「技術者不足に加えて、製造が順番待ち」との声があった。また秋に入札・契約した場合、工期は14カ月必要とのニーズを捉えている。
提供:埼玉建設新聞